プラスチックの基礎知識

SI (シリコン)樹脂基本情報

SI(シリコン)樹脂の物性の基本情報について

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SIシリコン樹脂: 200℃超の耐熱性、表面特性、電気絶縁性

シリコン樹脂の略号・名称

シリコン樹脂 材料
  • 略号SI (Silicone)
  • 名称シリコン樹脂 (ケイ素樹脂)
  • 呼称シリコン」又は「シリコーン」と呼ばれる。
  • 外観透明

 

シリコン樹脂の化学式

シリコン樹脂の構造式

一般的な高分子は -C-C- 結合であるが、シリコンは、-Si-O-Si- というポリシロキサン(ケイ素と酸素からなる結合高分子)である。
有機物と無機物の中間的な性質を持つ。

 

シリコン樹脂の物性の特徴

一般的な-C-C-結合の高分子に比べて、結合が強く、分子が螺旋構造となるため、特徴的な性質を表す。

長所

耐熱性に優れる
(連続使用温度200℃、充填材入りで316℃以上。)
液体、ゴム、固体のいずれの場合においても、同様の耐熱性をもつ。 特にゴムは、-55~200℃で弾性を保持している。 高温における変性・分解はあるが、緩やかで安全。
表面・界面特性に優れる
表面張力が低く、撥水性、離型性(非粘着性)、消泡性に優れる。(特異的な性質)
電気的特性に優れる
シロキサン結合のバンドギャップが大きいことから電気絶縁性に優れる。 周波数による変化も少ない。 耐アーク性、耐コロナ性も良く高温状態でも維持。
生理活性が極めて低い
ジメチルシリコンオイルは、食品添加物として使用。 ゴムは医療分野で使用される。
耐候性に優れる
紫外線、放射線にある程度耐えることができ、耐寒性(-75℃)にも優れている。

短所

耐薬品性 (強酸、強アルカリによって分解劣化する。)
耐スチーム・熱水性 → 分解促進
耐溶剤性 炭化水素系の溶剤によって膨潤または、クラック発生。

 


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