プラスチックの基礎知識

POM(ポリアセタール)樹脂基本情報

POM(ポリオキシメチレン)樹脂の物性の基本情報について

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POMポリアセタール樹脂: 結晶性が高く、耐疲労性に優れる

POM(ポリアセタール)の略号・名称

ポリアセタール POM 材料
  • 略号POM (Polyoxymethylene, Polyacetal)
  • 名称ポリオキシメチレン樹脂、又はポリアセタール樹脂。
  • 呼称名称そのままか、略して「ポム」と呼ばれる。
  • 外観自然色: 白色

 

POM(ポリアセタール)化学式

(CH2O)n

PVCの構造式

基本的にCH2O (オキシメチレン又はホルムアルデヒド)を単位構造(モノマー)とした重合体(ポリマー)であるが、二つのタイプがある。

一つは、ホルムアルデヒドのみのホモポリマー、もう一つはオキシエチレン CH2CH2O がモノマーとして10モル%ほど加わったコポリマー (CH2O)n・(CH2CH2O)m 共重合体。 

前者はデュポン社のデルリン、後者はポリプラスチックス社のジュラコン。

 

POM(ポリアセタール)物性の特徴

長所

機械的強度に優れる 結晶部と非晶部が混在している。
耐摩耗性、摺動性が良い 軸受けにも使用される。
寸法安定性が良い
電気的特性に優れる
連続使用温度が比較的高い
ホモポリマー約85℃。コポリマー約105℃で短時間なら約150℃。
吸水性が小さい 寸法安定性が良い。
耐溶剤性に優れる

短所

透明品がない 結晶化度が高く、コントロールできない。
強酸に侵される
耐候性が悪い 屋外の利用には安定剤が必要。
接着性が悪い POMに対応する適当な接着剤がない。
酸化指数が高い → 燃えやすい

加工の特徴

切削加工、溶接は良好。 接着や曲げ加工は難。

 


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