制電(帯電防止)プラスチック
帯電防止剤入りペレットから作る制電プラスチック
高まる帯電対策ニーズにお応えします。
多くの装置や設備が電子機器化する中、筐体や部品として使われるプラスチックに対して、発生する静電気を防ぎ故障や事故を防止するための帯電防止(制電)ニーズは高まる一方です。
しかしながら、市場では、直ぐ加工できる板材等の制電素材は一部の種類だけで、大半はペレットのみが流通。 しかも価格が標準グレードよりもかなり高いというのが現状です。
「もっとたくさんの種類の制電プラスチックを適正な価格で」というニーズに、(株)KDAでは、ペレットから制電素材をつくる独自製法でお応えします。
制電プラスチックの効果
例えばPOM樹脂の標準グレードと制電グレードについて、静電気量を測定してみると(左写真)、両者には大きな差が出ています。
表面摩擦後の両者の状況は、制電グレードが0から殆ど変化せず(ほぼ帯電しない)、標準グレードは大きく帯電したままの状況が長く続きます。
※ 左写真は、室温20℃、湿度約50% 社内にて測定した結果。
代表的なプラスチックの制電及び標準グレードの制電性能
プラスチックは、体積(表面)抵抗率が高いほど帯電しやすくなります。 主なプラスチックの制電及び標準グレードを比べると、明らかに制電グレードの値が低くなっている(帯電しにくい)事がわかります。(※ * マーク付のものは表面抵抗率 Ω。その他は体積抵抗率 Ω·m。)
体積 / 表面抵抗率 | POM* | ABS* | PC* | PP | PMMA* | PET* | PA6 | PPE | AS |
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制電グレード | 1E+11 | 3E+09 | 1E+11 | 1E+11 | 1E+11 | 1E+11 | 1E+10 | 1E+09 | 1E+10 |
標準グレード | 1E+16 | 1E+16 | 1E+15 | 1E+16 | 1E+14 | 1E+15 | 1E+13 | 3E+17 | 1E+16 |
※ 1E+09 は、109 を意味します。
ご希望のプラスチック制電グレードを1個から
これまで種類がかなり少なく、その上高価であった制電プラスチック。
できれば希望するベースの樹脂材質に制電グレードがあれば、とベストを選択できなかった。制電グレードを導入したら製品単価を上げてしまった。等々のフラストレーションを(株)KDAの技術が解決します。
1個からのご要望にお応えします。まずは、お問合せ下さい。お待ちしております。