プラスチックの基礎知識

プラスチック・樹脂の用語解説か行

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共重合 Copolymerization


Copolymerization

二種類以上のモノマーからなる重合を共重合という。
(二種類以上のモノマーから高分子を作ること。)
二種類の場合は二元共重合、三種類の場合は三元共重合という。

その共重合体をそれぞれ「コポリマー」(2元)、「ターポリマー」(3元)と呼ぶ。

二元共重合体(コポリマー)は、モノマーの配列より次のように分類される。

(1) ランダム共重合体
構成ポリマーA,Bがランダムに配列している。 例)-A-A-B-A-B-B-B-A-A-B-
物性:その構造ゆえに分子凝集力が低下→軟化点降下、機械的強度低下、溶剤に溶けやすい。 (AS樹脂、EVA樹脂、エチレン・プロピレンゴム etc)

(2) 交互共重合体
構成ポリマーA,Bが交互に配列している。 例)-A-B-A-B-A-B-A-B-A-B-

(3) ブロック共重合体
構成ポリマーA,Bがそれぞれ連鎖ブロックを成し、それが繋がった配列。
例)-A-A-A-A-A-B-B-B-B-B-B-B-B-B-A-A-

(4) グラフト共重合体

構成は、Aのみの基幹ポリマーに、Bのみの枝ポリマーが付いた配列。

例)-A-A-A-A-A-A-A-A-A-A-A-A-A-A-A-A-

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B-B-B-B-B-B

ランダム共重合体は、その構造ゆえに分子凝集力の低下→軟化点降下、機械強度低下、耐溶剤性が弱くなる という傾向を表す。 改質のためAS樹脂、EVA樹脂、エチレンプロピレンゴムなどが作られている。

ブロック、グラフト共重合体は、構成各成分の特徴を併せ持った性質となる。
例)熱可塑性エラストマー:ゴムの弾性+樹脂の成型加工性。 その他、ABS樹脂、耐衝撃性ポリスチレンなど。

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