PS(ポリスチレン)樹脂の物性について解説します

PS ポリスチレン樹脂

日用品~工業用まで幅広く用いられるプラスチック

PS(ポリスチレン)の略号・名称

ポリスチレン材料

PS (Poly Styrene)
ポリスチレンスチロールとも呼ばれる。

5大汎用樹脂の一つで、生活に密着したプラスチック。
写真は、発砲ポリスチレン。

 

PS(ポリスチレン)の化学式

[CH2CH(C6H5)]n

PSの構造式


ポリマーは、主鎖に対するベンゼン環の位置がランダム。
非晶性(結晶性を持たない)。

 

PS(ポリスチレン)の物性の特徴

5大汎用樹脂(PE(高密度、低密度)、PP、PVC そしてPS)のうちの一つであり、安価で生活用品など身近なものがPSでできている。

大きく分けて2種類あり、透明な汎用ポリスチレン(GPPS)、ゴムを加えたポリマーアロイで乳白色の耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)が代表的。

汎用ポリスチレン GPPS (General Purpose Polysthylene) :PSの基本的特徴

透明性が良い 光透過性はガラスに近い。アクリルより劣る。

軽量 比重はPP、PEに次いで小さい。

成形しやすい 溶融粘度が低く、溶融時の熱安定性も良い。 着色も自由にできる。
さらに成形品の寸法安定性が良い。

電気的特性に優れる 体積抵抗率と絶縁破壊強さが高い。 誘電率と誘電正接が低い。高周波特性が良い。

耐候性 PMMAには劣るが、耐放射線性はプラスチックの中でも最高位。

耐薬品性 酸、アルカリ、塩類など優れた耐性を持つ。

発砲させやすい 軽量で断熱効果が高くなる。

軟化温度が低い 連続耐熱温度は、60~80℃。

耐衝撃性が良くない 硬いが脆い。

油類、有機溶媒類に弱い 軟化、溶解する。

※耐熱性の改善: 重合度を高める。ガラス繊維の充填。
※剛性(機械的強度)の改善: ガラス繊維の充填。

耐衝撃性ポリスチレン HIPS (High Impact Polysthylene)

※耐衝撃性向上のため、GPPSにゴムを配合したもの。(ポリマーアロイ)

耐衝撃性が向上 汎用PSの5~10倍強い。 ゴムを増量した分向上。

耐熱性、剛性の低下 一般的にゴムを配合した分、耐衝撃性以外の諸物性が低下し、透明性も無くなる。

※耐熱性、剛性の低下を少なくする改良がなされており、低温時耐衝撃性、耐高温クリープ性が向上。

 

【ご注意】 掲載データ及び記述等は、これを保証するものではありません。参考としてご覧下さい。 設計・製造の際は、各材料メーカーの物性情報をご確認下さい。
お問合せ

 

あたらしい成形技術「スマート成形」

 

リクルート(採用)情報
KDAへのアクセス
KDAのカタログダウンロード